20110226森森大学院@かざこし子どもの森公園

野外教育財団の理事長羽場睦美さんに誘われ、羽場さんがかざこし子どもの森公園の会議室で年数回開催している「森森(もりもり)大学院」の地域づくりワークショップに参加。先週の19日は、阿智村協働推進課の職員の方々が「定住対策」「婚活」などの取り組みについて事例発表したとのこと。

羽場さんの取り組みについてはこちらから;日経ビジネスオンライン「この国のゆくえ」
しかも高橋寛治さんも来てくれました!

僕の人脈の無さで結局、高橋さん、羽場さん、心谷の渋谷さん、羽場さんの息子さん、そして僕、というメンバーの中でスタート。並ぶ大御所たちの前で緊張したまま、下記の資料を用いて、高森町の現状とTAKARTの活動について20分程度紹介。その後、このメンバーでディスカッションという形になった。
高森町の人口増については、僕は下記のように考えている。

◆ハード面
・原因1)道路インフラの整備。県道、広域農道、国道と西から東へ3本の幹線道路が高森町を縦断。すぐ北の松川町には高速インターチェンジがあり、またこれ以外にも上段道路・中央線という道路がある。また、約45km2ある面積のうち、この道路の間に人が集中し効率が良い、という点もある。
・原因2)上記の道路インフラとあわせて、下水道等の整備も県内でも早いうちに整備を開始し、ほぼ整備率100%を達成している。

◆ソフト面
・原因1)子育て支援が充実。H18年からスタートした子育て支援センターには、常駐のコーディネーターを始め、資格をもったスタッフやボランティアも配置。また利用者であるパパママたちでいくつかのサークルが発足し、盛んに活動を行っている。来年度からファミリーサポート事業も開始。
・原因2)安心介護支援金や各集会施設におけるミニデイサービス・サロンが充実しており、介護や福祉が充実している。また今ではスタンダードになった中学生医療費無料を飯田下伊那でも早くに開始。

◆懸念する要因
・土地利用に関する規制が緩い。また隣接する飯田市と比べ地価が安いことも要因。

◆人口増の良い点
・やはり人が増える、ということは(税収の面の増もあるが)、それだけで「活気」がある。

◆人口増の悪い点
・新しく転入された方と今まで住んでいた方とは生活様式や考え方は違い、その中で自治組織未加入の問題等が出てくる。
・また国勢調査の速報値を見て分かるとおり、当町は人口が増加したがその内訳をみると飯田下伊那内での異動が多い。飯田下伊那では年間1,400人減少している事実を見ると(これは下伊那南部の村が1年で消えてしまうのと同様の減少数)、飯田下伊那の中で「人口の奪いあい」をしていることになる。
・また人口は増えたが、景観や畑、それにより農業に従事してきた人たちの技術や生きがい、また高森町の自然や緑、伝統や文化も同様に減少し「誇り」と言われるようなものが減ってしまったのではないか?
のような説明をした。

その中で、若い世代の町政への参加の空白期間を指摘し、50~60歳代になる前から、町政へ参加する機会を創出することが重要だと個人的には考えていることを説明。
またそこからTAKARTというグループが出来上がり、どのような思いでどんな活動をしているのか、つたない説明だったが何とか伝えることができたと思う。

TAKART

続いては、心谷の渋谷さんより、活動の発表。
火伏せ(今で言う防火)の神様である、秋葉様へお参りするための巡礼の道「秋葉街道」を実際歩きながら(またそのツアーを企画して)、この街道にまつわる市町村、人、歴史などを学び、繋げ、そして輝かせる取り組みをしている。
僕たちよりもっと若い力で、この南信州を盛り上げようとしている。これは本当に見習いたいし、尊敬するところ。
まだまだ、公務員として頭の固い僕は、沢山学ぶところがあります。

心谷(ここだに)について「愉快な仲間たち」のページ
http://yukatomo.com/
心谷渋谷さんからの資料(画像が悪くてすみません)
心谷のキーマン、あゆみさんのブログ

その後は高橋さんも交えて、自由にディスカッション。

●高橋さんより
・インフラ整備が要因による人口増は持続性はない。これから高齢化が進む時代でポスト車社会になったときにはどうするのか?
・基本的には「定住対策」「人口維持施策」には疑問。人口の増減ではなく「人が少なくなっても元気がある町」が良いのではないか?
・やはり1960年代を境にイデオロギーから経済の仕組の中へ。これが大切なものを失わせてきたのではないだろうか?
・人口に関しても65歳以上から「高齢者=福祉の対象」、15歳から64歳を「生産年齢人口」と見るのも、まさに経済の枠の中で考えられている。
・いわゆる高齢者が多くても、元気な地域は沢山ある。
・「体験と実感は違う」と教えてくれた人がいる。いかにしてホンモノに触れてしまうのか?これが里山の文化ではないか?
・「観光」とは怖いもの。お客様扱いしてはダメ。先ほどの実感を重視するならば、鎌の使い方、などを地域の方から学ぶなどの機会があることこそが重要。
※これは以前お会いした愛媛県内子町の岡田さんとの話しともつながるところ。
・高橋さんともつながりがある熊野ツーリズムビューローでは、かなりの時間をかけてその地域のプロ(釣り、農業、林業など)を調査・発掘して、その人たちとのふれあいを少人数を応募して実感させる取り組みを行っている。
・今一度、シビルミニマムの再構築。しかし中の人だとなかなか難しい。
・住民の中に、こちらから頼めば「しょうがないなあ、やってやるか」という人とのつながりを沢山作ること。

シビルミニマムの再構築、また自助・共助・協働・公助の役割分担は、僕自身も緊急の課題だと感じていた。
そのためには「やってやるか」と言ってくれる住民との信頼がまず第一。
いわゆる逢坂誠二さんが言うところの「お任せ民主主義」からの脱却は、これを避けては通れないと思っている。

ディスカッションの内容は、それぞれの取り組みの発表から「自治の本質」へ。
平床さんの言葉を借りれば、いかにして「自立した自治」を構築できるのか?この一言につきる。

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