20131010ソーシャルデザイン実践セミナーに参加


ソーシャルデザイン実践セミナー@六本木東京ミッドタウンに参加。博報堂にいらっしゃり、山崎亮さんと一緒にissue+designを立ち上げた筧祐介さんの出版記念を兼ねたセミナーです。
その時のメモをエントリー。

日本は課題先進国

・これは悲観的というより、「日本における解決方法が世界の手本になる」ということ。
ソーシャルデザインの定義
・ソーシャルデザインとは、論理・ロジックだけではなく、直感や感覚なども重要視して、共感を得ながら仲間と一緒に社会的課題を解決する取り組み。
・ソーシャルとは社会的という意味もあるが、OPENであるという意味も重要。


事例より

新しい時代の母子手帳のデザイン

・乳児死亡率が高かった昔のにほんの背景をそのまま背負っている。今の、子育て世代に必要な母子手帳とは?(実物あり)


自殺・うつ病対策のためのデザイン

・ストレスマウンテン・・・自分でチェックをしていくことでストレスを測れるサイト。
・本来なら暗く難しい課題を面白さなどをデザインすることで、予防と啓発につながっている

ストレスマウンテン








認知症プロジェクト

・2026年には25人に1人が認知症になるという時代へ
・写真を患者さんたちに見せワークショップを行うことで、認知症の方々、そして介護者の方々の幸せを大きくする
・成果指標は安眠

観光プロジェクト「福井人」

・地域の資源を消費する観光から、地域の人や体験がつながる観光へ
・ワークショップを通じて、福井の人を紹介する冊子


新しい資金確保の取り組み「READY FOR?」


・クラウドファンディングインターネットを介した寄付制度。活動に参加はできないが、資金援助はできるという人をつなげるシステムの活用
https://readyfor.jp/
今、筧さんたちが手がけているのが、このプロジェクトです。皆様も興味があればぜひ寄付を。
https://readyfor.jp/projects/sanrikujin

伝統工芸の衰退

ソーシャルデザインが地域のためにできること

・公助型地域課題解決から自助共助型の地域解決へ。そこに行政が支援する
・今までの行政のハード中心の解決方法から、仲間を作って学習し行動を起こす解決方法へ
・ソーシャルデザインはそのために本質をとらえ、調和を再構築すること


データ活用について

・あくまでも視点の宝庫と考える。仮説の裏付けとしては使わない。ただ事実を把握する。


ソーシャルデザインのためのエスノグラフィの有効性

・自分ごと化…他人事ではなく自分の課題にする
・偏見・仮説を排除する
・アイディアの種探し
・仲間づくり


立地を決めるということ(解決の方向性を決める)

・巨大な社会的課題の中で何を自分たちでできるのか?絞り込む。利根川進教授のマトリクス。
・「ギリギリ最先端のところで重要問題に取り組む」


ワークショップの際に気をつけること

・参加者の属性、参加者の期待の把握→ゴールを明確に



感じたこと

・実は、僕も文化人類学的なアプローチが、これからのまちづくりには必要だと直感していまして・・・そのような手法に興味を持って、しかもそれを実践に使う。これを自分の仮説の論証に使うのが、まさに学問の世界です。
僕たちの場合は「実践」で使わなければ、なりません。
・「ソーシャルデザインが地域のためにできること」の部分を聞きながら思ったのですが、これって「公民館」なんですよね。

◆今日のBOOK◆

実は、山崎さんや筧さんの取組に関しては以前より注目していまして…僕はこのお二方の考え方に共感できるところが多いのです。


筧さんが、このような取組を始めたキッカケは、山崎亮さんと知り合ったのが大きいみたいですね。

僕が山崎さんの考え方に共感するのは、「行政って市民参加っていうけど、逆に行政が市民側へどんどん参加しなくちゃね〜」とおっしゃっています。この指摘って、まさにその通りだと思います。

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