20140217「図書館を地域経済の活性化に活かす」講演会に参加


「図書館を地域経済の活性化に活かす」
~地域産業と公共図書館のビジネス支援サービス~
20140217@高森町福祉センター中ホール

講師:竹内 利明氏
ビジネス支援図書館推進協議会 会長
電気通信大学 特任教授

 町図書館主催の講演会に参加。常々、図書館の利用については、このBLOGでもiPhoneアプリやChromeエクステンションで紹介してきました。




 
 ある程度、自分の研究に必要な本はやはり購入してしまいます。それでも、上記のアプリなどで図書館の本を読んでいるほうだと思います。

 今日は、竹内利明先生のご講演より、メモした内容をアップします。
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・飯田市の起業支援の委員会の関係で飯田市には来たことがあるが、隣の高森町は初めて。こんな天気だが名古屋経由で来町されたとのこと。
・専門はベンチャー教育・キャリア教育。箕輪町でも中高生のキャリア教育について講演などの支援に入っている。高校と大学の違いは「生徒」「学生」という呼び方からもわかるように、人から教えられるのか、自分で学ぶのかの違い。これがわからずにとりあえず大学に入ってくる子どもたちが多い。
・図書館でのビジネス支援を提唱した2000年は、批判が多かったが…今では、文科省、経済産業省など、国をあげてビジネス支援を図書館が行うことは主流。現在、全国で3,300ある図書館のうち200の図書館でビジネス支援を行うようになった。
・昔は、本を買えない人たちへ学習する機会を与えるのが公立図書館の役目だった。今では、いろんな人が本を買える時代。そのような状況の中で、今、図書館が行うべき役割とは何かを考える必要がある。⇒市民の課題解決を手助けする役割へ
・基本、ビジネス支援は事業者や個人の責任だが、役場・図書館はその支援をしなくてはならない。市民の課題解決のお手伝いをして「市民が幸せになる」のを応援するのは、自治体本来の仕事である。
・例えば、ある図書館では町内企業のパンフレットを置いたり、町内飲食店のメニューを収集し置いたり、町内企業さんの広告収入で雑誌を購入したりするなどの実例は既にある。
・教育は重要である。小中学生の教育にもっと入り込んでもよいはず。佐賀県武雄市などは「反転授業」を導入している。
・今は、東大の授業がWEBで受けられる。アメリカの有名大学の授業も英語がわかれば聞くことができる。重要なのは、このようなことを市民が知っているか。
・これからの時代は、みんなで知恵を出す、行動を起こすことが重要。これをやるのは「役場ではない」。地域の皆さんがやらなければならない。それを支援するのが「役場」である。やらないのなら、その地域は衰退するだけ。
・図書館司書は、机に座っていてはだめ。事務所にいてはダメ。現場に出て、外に出て、どういう図書館が良いのか市民と一緒に考えることが必要。アウトリーチという考え方。
・公務員はすぐに「公益性」「公平性」という理由をつけて、やらない理由を考える。やり方はいっぱいある。※広報など
・観光パンフレットは図書館に置くべき。「観光客は図書館に来ない」という理由で反対する人がいるが、観光事業が失敗している大きな理由は、「その地域の住民が自分の地域の観光資源を知らない」ということ。図書館に置くことで、地域の人に知ってもらうことが重要。
・地元の成功者をリストアップしているか?中には「地域を出て行った人だ」と言う人もいるが、そういう人とネットワークを作り、活用することがこれからは重要。
・ビジネス支援能力を高めるには、図書館司書の学習と情報発信が重要。外に出てみると同業者で熱心な人たちが沢山いる。そういう環境に自分の身を置くことが大切。
・日経新聞は毎日20分かけて読むことが必須。どうしても時間が取れない場合は、月曜日の分だけは目を通すこと。

聴講者質問より

・特許や知的財産の支援について、特許庁から都道府県に必ず1人専門員がいる。そのような方を招致して講演や相談をしてもらうことが出来る。日本政策都市銀行も同様の支援を行っている。ぜひ活用すべき。
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 竹内先生のお話しは、大変面白く、そして普段僕自身が考えていることと共通することも多く、聞いていて嬉しくなりました。特に公益性・公共性のくだりは、実践していることだったので、特に嬉しく思いました。
 なぜか大人になるにつれて、図書館に行く回数が減っているように思います。もっともっと図書館を活用していくべきだと再確認。

◆今日のTwitter◆

町のTwitterでも、この様子を紹介しています。

◆今日のBOOK◆

今、Kindleでこれを読んでます。






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