行政評価の課題を克服したい!

当町では平成20年度から総合計画を経営していく中で、行政評価を導入しています。続けていく中で、停滞したり向上したりを繰り返しながら、進めてきています。

新人職員向け研修

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毎年恒例ですが、新人職員を対象に「行政評価」の目的や考え方などをレクチャーしています。



課題

・PDCAサイクルの中で回していく際に、どうしても出納閉鎖が5月及び決算確定が9月という流れから、評価の反映が約1年開いてしまう。
・「書くことが仕事になってしまう!」「シートに書くことは仕事ではない?」という声が、職員から。

解決方法

・PDCAサイクルの課題は、全国の自治体も同様の課題を持っていますね。調べていくと、いくつかの自治体でのやり方が参考になりました。
・それは、「中間評価」「事中評価」と呼ばれる取り組みを行なっています。先行事例やそれについてのレポート、またある岡山県内でつながりのある職員さんから、実際の資料等を頂くことができました。これを読み込んで、今までの高森町の流れも見ながら、「こういうやり方がいいんじゃないか?」と結論づけて、上司へプレゼンするわけです。
・また職員への負担については、これはどうしようもない。ただし、事務事業についてはあくまでも施策レベルを重要視する中で、「重点事務事業」という新しい定義を設定し評価を実施することを今回は導入します。
・行政評価の目的も含めて、やり方や予算編成への流れなど、今年は「基本に返る」年にしようと係内では共有しています。

今回の研修より

・実は後輩から、このマネジメントシートの活用方法などが出たんですね。また、マネジメントシートそのものに対する考え方もシートに書いてしまうというやり方まで。
・こういう新しい活用方法がどんどん出てくる職場が、本当は必要です。
・言われたことをやる人間よりは、何か新しいやり方を生み出す職場、またそれを許容できる組織文化でありたいですね。
・その一助として、こういうシートのような仕組みを使って、自分たちの仕事のやり方をきちんと振り返り、公表し、またフィードバックしていくことが必要だと思っています。

目指すところ

・本当に当たり前の事なのですが、行政評価の目的は「昨日より、今日、今日より明日を、もっとよりよい町にするため」の取り組みのはず。
・シートに書いて、みんなで共有するためのフレームワークを作って…などは、その枝葉の話に過ぎないのです。
・今の部署になって予算ヒアリングや査定などを通じてわかるのですが、「きちんと振り返りを行い予算化してくる人」と「前例踏襲の人」と「なんでもカネを付けて欲しい」という3パターンに分かれます。
・こういう点を目揃えしていくためにシートなどは「共通言語」として活用すべきであって、これを埋めることが仕事ではない。
・目指すところは、こういう思考が自然に生まれていくる職場文化・組織文化にすること。
・もっと言えば、見えないけれど「染み渡っている」ような、当たり前に備えているものにすること。
・だからこそ、究極は、「マネジメントシートがなくなれば良い」。

参考文献

・今回の導入に向けて、僕のEvernoteに入っている資料の一部です。こうやって、参考文献や資料を集め、iPadなどで読んでます。


















大学院で学んだこと

大学院に3年前まで通っていましたが、論文書いた!研究した!というよりは、今、改めて考えると、仕事に関しては下記のようなクセがついて良かったなあ、と感じています。

・ある事業を行うときに、先行研究や参考文献などを調べるクセがつきました。そこから、書籍や実際の視察などに繋がることもあります。
・実際、このように知った兵庫県川西市へは枠配分予算について勉強するために視察をさせて頂きました。今でも、この際に知り合いになった職員の方とは連絡を取らさせて頂いています。そして、いつも大変勉強になります。

人・本・旅からの学びが、人生を豊かにする

・先行事例関係の資料や先行文献を読む、その市町村まで視察に行く、その職員さんたちから学ぶ、そして繋がる。
・ライフネット生命の出口会長がおっしゃっている「人から学ぶ、本から学ぶ、旅から学ぶ」の実践ですね。

World Cafe: 『部下を持ったら必ずよむ「任せ方」の教科書』:人間(ヒト)が仕事をする理由







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