先週の週末は、夏休みが結局とれなかった穴埋めも含めて、家族で小旅行へ。意外と自分の住む南信州のことを知らない、ということも含め、旧南信濃村(現在は飯田市南信濃)へ行った。南信濃村といえば、やはり「霜月祭り」。あの宮崎駿アニメの「千と千尋の神隠し」の源にもなったと言われる幻想的なお祭りである。僕自身も、今から10年ほど前に初めて見に行き、その熱気(本当に熱湯が飛んでくる!?)と不思議な動作には驚いた。
今回は、喬木村富田から矢筈トンネルを抜け、旧上村から南信濃へ。途中には車幅1台分のトンネルがあり、信号によって進行方向が切り替わる。そのトンネルを抜けると旧南信濃村だ。このトンネルは「千と千尋〜」にも出てくる現世とあの世との境のトンネルを思わせて、なんだか楽しくなる。
南信濃では温泉「神楽の湯」を少し見たあと、和田城(遠山郷土館)へ寄った。ここは遠山郷(遠山郷とは旧上村&旧南信濃村の地域を指す)と霜月祭りにまつわる様々な資料が展示されている資料館である。
霜月祭りは、この南信州そして東海地方や静岡の一部でも見ることが出来るらしいが、共通している点は「神様に鎮めの湯を召してもらうこと」である。まさに、ここに「千と千尋の〜」の原点がある。
僕が思うに、前述したような交通のアクセスの悪さは、そこに住む人にとって時には不便さをもたらすが、違う面から見ればこのような神秘的な祭事が外へは流出せず、そして外から浸食もされず残っていることに貢献しているのかな?と思う。いずれにしても不便さとは現在の車社会における僕だけの見方であって、南信濃に住んでいる人にとっては、その地域に生まれ育ち、そして誇りを持って生きていくことに比べれば不便でも何でもないかもしれない…
その後は天龍村から阿南〜そして下條村〜飯田市と北上し新しい三遠南信の天竜峡バイパスを通り阿智村方面へ南下。昼神温泉郷の清風苑に宿泊した。夜はゆっくり家族風呂に入り、おいしいお酒と食事。このホテルの名物は「エステ」や「砂塩風呂」なのだが今回はパス。また今度試してみよう!
次の朝は早起きして昼神温泉郷の名物、「朝市」へ。温泉まんじゅうを家族でほおばりながら市場の中を散策。久しぶりにゆっくりできるかな〜と思いきや、正午からは地元で消防団の同期のメンバーとBBQ。結局夜の10時くらいに帰ってきたから、約9時間は飲んでた計算になるなあ〜。でも楽しい仲間と過ごす時間は最高。
自分の住む地域の歴史や伝統、そして仲間たちの楽しい時間、体は疲れたけど、充実した先週末だった。
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