先日、職場の同僚から「知り合いから、高森町の定住対策について質問されたのだけど」という相談が。
その時に、いつも僕が感じていることを3つ話す機会があり、それをエントリー。
1)地域の情報を全て発信する
・行政のHPを見れば、町の雰囲気や大体の制度はわかる。その他の自治会の情報(会費や作業内容や回数、スケジュール、役員体系図、規約)なども全て発信することが望ましい。・地域に生きる意味や絆の重要性などを訴える内容も必要。
・それを見ていく中で、そこに住みたい、と感じる人がその土地を選んでくれるのではないか?
2)UIJターンをされた方を支える人的インフラ
・農業を教える人、地域の歴史を教える人、自治会のしきたりを教える人など、新たに住み始めた人の不安を解消できるような人的ネットワークの整備及び人材育成が必要3)情報インフラの整備
・ある程度のIT整備で都心部との文化格差は解消できる・具体的には光ファイバーや無線LANスポットの設置
伝統と因習
その相談された地域の方は、いわゆる過疎という地域だが、僕から見ると伝統芸能や素晴らしい自然、そして古からの生活が残っている素晴らしい場所。中途半端な田舎より、よほど「人を惹きつける魅力」を沢山持っている場所。医療費無料化や保育料の無料化、高齢者への各種事業も否定はしないが、「持続可能な地域」を創るためには、本当にそこに住む「意味」が分からなければいけないと思う。
そのためには、人を受け入れる「覚悟」が地域には必要だ。今後もその地域に伝えていかなくてはいけない、残さなくてはいけない「伝統」は何か?今後を考えると変化してもいい、無くしてもいい「因習」は何か?を区別しなくてはいけない。
「景色がいいねえ~」「福祉制度が充実しているね~」「近くにスーパーもあるけど、自然もあるね~」では表面的な情報しか伝わらない。
人口密度より人口『交流』密度
上記の3つの対象は全て「人」に向いている。人が地域を創り、人が地域をつなげていくのだと思う。また全て行政がやらなくてもいい。既存のシステムや地元企業に担ってもらう部分も多くある。こういう地域が生き残っていくのではないか、なんて、話しながら感じた。最近、ある公務員向けの雑誌に「人口が増えるたり人口密度が高かったりするのがその地域にとって良いことではなくて、人口『交流』密度が高くなることが良いことだ」なんて文章があったけど、まさにその通りだと思う。人口が増えたとしても、その人同士がつながっていなければ、その地域としての基礎的な力は無い。
写真は初詣の写真。こういう景観や風習って大切だ。
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