なぜ、人と組織は変われないのか?
簡単に言うと、頭でわかっていても動けないという場合に、人の心の中でどういう葛藤があるか、ということが書いてあります。その解決策として、その葛藤をシートなどに書いて、チームの中やメンバーで共有しましょう!それによって、良い方向へ向かいましょう!という本、かな。大人の知性の発達という新しいフロンティアに、子どもの知性の発達についての一世紀以上にわたる研究成果の多くがまだ輸入されていない。子どもの知性の発達に関する重要な発見の一つは、知性を発達させたければ試練と支援の組み合わせが欠かせないというものだ。ここで言う試練とは、いまいだいている世界認識の限界を思い知らされるような「よい問題」を突きつけられること。支援とは、それまで思っていたほど自分自身と世界のことを知っているわけではなかったと気づいて不安がこみ上げてきたとき、それに押しつぶされないように支えてもらえること。この二つの要素は、子どもが成長するために必要なだけでなく、大人が成長するためにも不可欠なものだ
試練と支援──この二つはセットで取り入れることが必要
「なんであの人は、反対ばかり言うのだろう?」という場合、その人の心の中にどういう意識が動いているのか、想像することに役立ちます。
ジョハリの窓
この本を読んで思い出したのは、以前ファシリテーション研修で学んだ「ジョハリの窓」でした。ジョハリの窓(ジョハリのまど、英語: Johari window)とは、自分をどのように公開ないし隠蔽するかという、コミュニケーションにおける自己の公開とコミュニケーションの円滑な進め方を考えるために提案されたモデル。
引用:Wikipedia「ジョハリの窓」より
今回の本の中では、コミュニケーションを活性化するためにシートを用いていますが、その中での効果は、まさに上記の「未知の窓」をお互いに開拓していくというプロセスだと思いました。
「すごい会議」
また、組織の中でのコミュニケーションを取る上で、本当の課題、社内の膿を明らかにして、それを解決していくという手法は、「すごい会議」の内容を思い出しました。これも面白い本です。
いずれにしても、本当に人や組織が変わるには、「頭ではわかっていたけど、踏み込めなかった領域」に踏み込んでそれを明らかにし、何が本当に問題になっているのかを共有することがスタートのようです。
これが一番難しいのですが…
最後に、これからのリーダーや組織像について書かれていますが、今まで読んだ本とも共通点が多く、大変興味深かったです。
___
0 件のコメント:
コメントを投稿