17年後には、長野県にリニア新幹線が通る予定。そして、僕が住む南信州(長野県南部)は、飯田市への駅設置を切望している。「リニア将来構想検討会議」は南信州広域連合が事務局となり、有識者会議、検討会議、そして4つのワーキンググループで構成されている。この検討会議では最終的にビジョンを策定し、南信州広域連合そして連合議会へ提案され、将来像となる。
僕は、この4ワーキンググループの一つ、第2ワーキンググループの委員として「住む・暮らす・交流する」というテーマについて協議を重ねている。今回は第2回目。第1回目は都合により欠席してしまったが、事務局から送付された会議記録からは委員の方々より大変興味深い意見が多数述べられていて、今回の会議に参加することは大変楽しみにしていた。
今回は前回の会議の流れから「広域連携」「守るべきものを守る仕組」「生活環境・条件整備」という3つの切り口で議論することとなった。
僕自身は、そもそもリニアが来ることによって「南信州は日本にとってそもそもどういう位置づけ、どのような方向性であるべきか?」を考える良い機会だと思っている。
南信州とはどのような歴史を歩んできて、そして何が素晴らしいのか?何が欠点なのか?
各委員の方々からは交流についての意見も出たが、僕は明治大学小田切徳美教授が言うように、「交流」とは「映し鏡」であると思っている。
交流することで、自分たちの地域の姿について外部の方々から学ぶ。そもそも交流とはそのような結びつきの中で、新しい発見をしていく手段だと思う。
その中で「南信州」と言えば、浮かんでくるのは「結い」であったり「伝統芸能」であったり・・・
僕は基本的に、このようなことを学べる「大学」がこの地域にあったらいいなあ、という発言をしてみた。
屋台獅子、霜月祭りを代表とする南信州の伝統芸能、またそこから生まれる独特の結い、人間関係・・・
このようなものを学べる大学をイメージするだけで、ワクワクする・・・
今、飯田市を中心した南信州にある自治体の「地域づくり」がある程度知られるようになってきたのは、このような先人の方々の偉業があったからだと僕は思う。
「地域政策学」「地域経営学」「伝統芸能学」「地域芸術学」・・・どんな学科がいいのかわからないが、創造はどんどん膨らむ・・・
リニアが通過するとき、僕はこのような大学がこの地域にあることは、いろんなことに波及効果を及ぼすような気がする。
産業、教育、自然、環境・・・そしてそこに関係する人と人の結びつき。
そもそも、ここに住む人たちが自分の地域の誇りを知らなくてはいけないのだが、これを学びたい学生が来ることで「交流=写し鏡」の現象が生まれる!
そんな期待もあって、突拍子もないと思ったが発言をしてみた。
どこかの本にもあったが、それぞれの地域にはそれぞれの良さがあり、全部が三流の都会になる必要は全く無い。
この会議が終了したあと、改めてこんなことを思った。
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