20101113 自治体職員有志の会 IN 新潟県三条市

11/13は、自治体職員有志の会オフ会のため、新潟県三条市へ。高速を飛ばし車で4時間。まずは三条市の國定市長の講演から。実は年齢は僕の一つ上。びっくり。
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講演のメモから。

・中国の「中南海の門」に刻まれた『為人民服務』という言葉、そして新潟が生んだ、幕末の長岡藩家臣である河井継之助の言葉『民者国之本、吏者民之雇』という言葉からわかるように、公務員としての原点は、国や時代が変わっても変わらない普遍的なものであることがわかる。
・常に職員にも「どっちを向いて仕事をしているのか?(首長?議会?住民?)」と言い続けてきた。
・セブンイレブンは何故成功したのか?→各店長に、地域実情に合わせて、発注などの権能を分散。この経営スタイルは、社会的・経済的にも有効で、現場に近ければ近いほど有効である。
・孫子の「兵法 ART OF WAR」からもわかるように、まず敵を知り己を知る事が重要。国と地方の行政経営の違いや長短は?これが明確になると立ち位置も明確になる。
・実は、国より方の方がルールに対して従順であり、柔軟性が無い。国の役人の方が、法やルールを制定している、という自負から「合っていないなら変えれば良い」という柔軟性を持っている。
・そもそも組織や長所・短所が違うことを自覚する必要がある。そこから見えてくるのは、「ルールは自分たちで決められる(変えられる)こと」「法で決定しても運用がおかしいものは国へ提言していくこと」「情報共有が必要だということ」である。
・地方自治体の長所は、「現場に近い」「横断的な組織体制が作りやすい」「域特性Identityを活かしやすい」という点である。
・三条市の職場の風土の一つに「マスコミ受けが良い」というものがある。それは記者があっけないほど情報を積極的に公開してくれる点である。また、担当部局以外のイベント等に職員が積極的に参加し、協力する点がある。(これは仕事でもプライベートでもOK)
・同じ10分間でも「あれはできない、これもだめ」と考えるのか「とりあえずやってみよう!」と考えるのは、どちらが良いか?最終的には首長が責任をとってくれる、というくらいの職員の積極性が必要。
・首長より職員のほうが、働く時間が長い。首長を上手に利用するくらいの気持ちが重要
・物事には2つの面がある。白い球体を光が当っているほうからみて「白い」と見るのか、後ろから見て「黒い」と見るのか?(これは、後で市長との話しに「コップに水が半分しかない」と見るか「コップに水が半分も入っている」と見るか?ファシリテーションの「リフレーミング」という考え方だ。)職員として、組織として、どちらが積極的なのか?言うまでもない。

・三条市の職員の意識が変わった一つに、総合窓口の設置がある。ローランドベルガーというコンサルの支援でスタート。2週間、そのコンサルと担当職員は業務、ミーティング、就業後のお酒の席まで一緒。このコンサルはファシリは行ったが提案もせず、、その方向性を決めるのは職員に決めさせた。その結果、1ヶ月後には自ら考え自ら行動する職場風土に変革し、総合窓口の設置のみならず人員削減もできてしまった。(普通の職場なら直ぐに人員削減が目的となってしまうが、市長の狙いはまず人材育成にあった。この辺りは簡単そうで本当に難しい。事実、僕も職場内で削減よりまず業務の見直し等を提案したが、まず実行できていない。)

・この講義の後は、ケースメソッド研修。役場に苦情を言いにきた住民への事例を題材に、どういう課題や対策があるか?8つのグループに別れ、ワークショップ。やはりたくさんの人が集まると、たくさんのアイディアや対応策が出てくる。このような発表を繰り返しつつ、組織や人というものは切磋琢磨し、そして向上していくのだと思う。

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ケースメソッドのワークショップ終了後、國定市長より、このような発言を聞くことができた。

・ケースメソッドのさなか、三条市のある女性職員が「私がこのようなお客様にできることは、まず美味しいお茶を入れることです。」というような発言を。公務員として、まずこのような心、気持ちが本来必要なのではないか?(これがまさに『為人民服務』である。)
・では、人が集まるとどうしても意識の壁はできあがる。これを打破するにはどうしたらよいのか?どんな人がいようとも、その人を信じること。これもやはり「美味しいお茶を出す心」が重要なのである。

三条市で「横断的な組織」や「権限・知能の分散」が進んでいることは、市長の講演や職員の皆さんからの発言で、組織文化の中に根付いていることを肌で感じた。

が、僕は①「横断的組織」は横の連携ができるぶん、責任が分散してしまう恐れがあること。②権能等を分散すると情報も分散し共有が難しくなること、の2点の疑問があったので、交流会の席で市長にぶつけてみた。
①については、重点施策や公約に関するものなどは極力市長がその会議体の中に入り議論することをしているとのこと、まさにこれがリーダーシップであること、②については週一回必ず情報の共有等を目的とした幹部層会議を行っていること、とのお答えを頂いた。

その後は、有志の会の福島チームと3次会まで一緒に。ミスチルの『彩り』という曲で盛り上がったはずだが、全く記憶はなく僕のiPhoneのメモにその曲名があるのみ…飲み過ぎには気を付けなくては。それにしても、三条市で今話題のカレーラーメン、本当に美味しかった!

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僕が、今回の交流会で感じたことは、大きく2点。1つは、やはりこれからの行政は「選択と集中」の時代になること、というか、もう既にそうしていかなければならず、そのためには首長のリーダーシップが重要だということ。2つ目は、リーダーシップを発揮しながらも、職員に大きな権限が信託される、ということの重要性。三条市は、権限委譲(DEVOLUTION)が職員のやる気や自信、そして仕事をやる「楽しさ」につながっていると感じた。この「リーダーシップと権限委譲のバランス」が組織を活性化させるためには重要で、いわゆる『中庸』と呼ばれる位置に時代の流れとともに立てる、ということが三条市では成立しているのだなあと感じた。
さてさて、この想いをどのように自分の組織に持ち帰り、貢献できるのか?いつもながら頭を悩ませるところ。

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