市田柿書籍の完成!


 市田柿の書籍が完成した。

自分は事務局として担当し昨年度約半年をかけてこの仕事に携わった。
 書籍を作ったのは約半年間だが、この書籍を完成するまでには実は2年以上がかかっている。平成18年12月に全国54件のうちの1件として「市田柿」は地域商標として登録された。地域商標に登録されると字の通り限られた地域のみで生産された商品にしかその商標を使用できない。この時「市田柿の由来研究委員会」と「柿の里推進協議会」という歴史的正統性を証明する団体と、販路拡大や農家支援等を目的とした団体が発足した。僕は由来研究委員会の事務局として約2年携わってきたのである。構成メンバーは役場職員を始め、郷土歴史家、柿生産者、地区役員、議員などである。
 このメンバーを中心に2年以上の歳月をかけ、原木があったと思われる場所をはじめ、今現在市田柿という名前がつけられたルーツまで明らかにすることが出来た。書籍タイトルも「市田柿のふるさと」とし、表紙デザインも写真ではなくあえてイラストを採用し、暖かく柔らかい印象を与える書籍が完成した。
 このように「名」として市田柿が商標登録されたが、これも実は3年がかかっている。平成18年に登録された際には南信州広域連合等が中心となり申請を行ったが、実は平成15年に当町の商工会が申請を出し却下された経過がある。本来、市田柿の正統性や歴史の奥行きを表現し発信できるのは発祥の地である当町なのだが、このような高森町商工会の地道な活動があったおかげで平成18年の登録に結びついている。
 今回の書籍は名実ともに「市田柿」の正統性や奥行きなどの「付加価値」を高め、少しでも高齢化や担い手不足などの課題を抱える市田柿生産者の方々の手助けになれば、と考えている。

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