新型インフルエンザ

とうとう、長野県でも新型インフルエンザ感染者が発生した。しかも当町の隣市の飯田市である。
http://www.shinmai.co.jp/news/20090614/KT090613ATI090018000022.htm
自分の予測では、新幹線や空港がある長野市や松本市周辺で発生することは覚悟していた。が、まさか飯田市が最初とは予想もつかなかった。しかもフェーズ6とWHOが発表した直後。正直驚いている。

飯田市役所では既に5/11に対策本部を設置している。
http://www.city.iida.lg.jp/iidasypher/www/info/detail.jsp?id=4057

新聞の記事によると感染された方は37度台の発熱で病状は安定しているらしい。早く回復されることを切に願うばかりである。

厚生労働省ではこのような事態が発生したときに備え、クロスロードのパンデミック版を公開している。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/pdf/14.pdf

クロスロードとは直訳すると「分岐点」を意味し、もともとは矢守克也京都大学防災研究所助教授、吉川肇子慶應義塾大学商学部助教授、網代剛(ゲームデザイナー)さんらがチームを立ち上げ、阪神大震災の際の自治体職員、そして市民の方々の体験をもとに、ある分岐点にたった時に自分はどの道を選び、そしてどのような利点と欠点があるのかを、ファシリテーターが導きながら防災の際への心構え等を学ぶゲームである。
http://www.bousai.go.jp/km/gst/kth19005.html
この防災用のクロスロードは自治体有志の会の仲間から教えて頂き入手していたのだが、厚生労働省のパンデミック編は偶然見つけて入手していた。

そこでいつも自分が考えているのが、このような事態が発生したときにどのように組織として動けるかの計画である。本来ならBCP(事業継続計画)
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/2008/080821_3.html(内閣府ガイドライン)
を策定し、これに基づいて訓練等を行うのが望ましい。恐らく飯田下伊那地方ではこの計画を策定しているところは無い。
僕が調べた限りでは県内市町村でBCPを作成しているのは諏訪市のみである。(ただしBCP及び事業継続計画の名称ではホームページからはヒットしなかったが、おそらく防災計画がそれにあたると思われる。)
ただし、長野県を見ると全国保健所長会http://www.phcd.jp/のホームページによると「新型インフルエンザ 保健所対応マニュアル 平成20年度版」の中で、長野保健所の職員欠勤の際の対処方法が事例として掲載されている。

新型インフルエンザが発生した際、当町でもこの策定の動きがあるが、やはりここで問題になるのは「職員数の少なさ」である。自治体の規模は大小があるが業務については数十万都市であろうが一万人を切る町村であろうが変わりはない。この中で事業継続計画を策定するのは厳しい物がある。今回飯田下伊那地方で話題となっている定住自立圏構想の中でも、この 事業継続についての内容を検討できないか?新聞を見ながら考えている。

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