『ユニクロで学んだ巻き込み仕事術』で学んだ5つの事




多くのLIFEHACK系のブログや書評系のブログにて紹介されていましたので、購入。ユニクロが持つ力の背景や組織風土、そして土壌などが良く分かりました。この本を読んで僕が学んだポイントを紹介。

1)巻き込みの持つ力

「巻き込みとは何がなんでも人を取り込んでいくのではなく、 1人1人のモチベーションに火をつけながら、自発的に動いてもらうこと。誰もが当事者意識を持って動きだした時に人数以上の成果が出る。」
・これは頭で分かっているが、どうやったらよいのか?いつも悩んでいます。この著者のやり方をまねすれば上記のようになるとは限らないと思うのです。こればかりは、自分で経験を積むしかないような気がします。僕は職業がら「行政とは今まで間違ったやり方で人を巻き込んできたのでは?」と思うのです。自発的な力を育てるのではなく、逆に削いできてしまったのではないか?と。
この本のような巻き込みができれば、僕の求めている姿に一歩届くのです。

2)中心管理職という考え方

「今までのようにリソースが豊富にあった時代から、限られリソースを有効に使う時代へ。マネージャーの役割も、今までのような「管理」のみのマネジメントでは通用しなくなっている。そのためには、上下に挟まれた中間ではなく組織やチームという円の中心にいる、という考え方が必要。部署、肩書で動くのではなく横断プロジェクト的に動く。上下のみではなく、横もななめも動かしていく、そのためには、関係する全ての人と一緒になって考え、行動していく必要がある。」
・この中心管理職、という考え方は以前のブログでも紹介した「クラウド型リーダー」とほぼ同様だと思っています。

3)データーベースの構築

「組織内部の人間のデータベースを構築する。性格、趣味からはじまり、趣味や家族構成まで。このデータベースをもとに、案件によって戦略的に人を巻き込んでいく。」
・本当にMSAccessやFilemakerでデータベースを構築しなくてもよいですが、このような情報を脳内データーベースに構築しておくことは必要なのでしょう。おそらく部下のマネジメントが上手は人は、意識せずにこのあたりをやってしまっているのでしょう。でも、僕は一回こういう情報を整理したいなあ、と思いました。

4)貸しは後からついてくる

「見返りを求めたりロジックで考え依頼などを断るのではなく、自分のできるかぎりで「貸せるものはどんどん貸す」「困ったときはお互い様」の気持ちで接する。これが巻き込みを起こす土壌となる。」
・著者はこのあたりを「西洋的なロジカルな思考」ではなく「日本的な」という表現をしています。これが日本的かどうかはわからないですが、このように論理的思考では測れないところの行動が、人間関係を醸成していくのは、なんとなくわかります。ただし気をつけないと「良好な関係」の構築とは限らないです。

5)徹底する

「考え考え考え抜く、繰り返さないと伝わらない発信者責任主義、コミットメントさせちゃう議事録やメールの方法などユニクロには徹底する、という考え方が根付いている。「これだけ言えばわかるだろう」「指示を出さなくても動いてくれるだろう」はユニクロでは許されない。」
・これはよくわかりませす。昨年から初めて部下をもった自分とすれば、常に悩んでいるところです。また部下だけでなく常に組織内では重要なことです。三重県で行政改革を進めた北川正恭氏も、現役時代に行革担当者に対して「わからない職員が悪いのではなく、分からせないあなたが悪い」とおっしゃっていたそうです。思考する、伝える、約束するなどは「徹底」しないとだめなのですね。

本は読んだだけでは意味が無い。実践に移してからこそ、はじめて読書をした意味があると思います。とりあえず4)と5)は少しですが今日からでも、できそうです。試してみます。





P.S.
最近自分の手に取る本の本質の部分が、全て共通しているように思います。
・そういう本を無意識的に選んでいるのか?
・それとも今の時代の潮流がそうなのか?
・はたまた、古来から人間が解決できずにずっと追い求めている答えなのか?
どれなのかはわかりませんが、自分自身もこういう姿やゴールを求めていることは事実です。

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