20150608NPO法人グリーンバレー大南信也さん講演会

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隣の豊丘村にて、北部総合事務組合主催の「地域活性化講演会」に参加。NPO法人グリーンバレー(以下、GV)理事長の大南信也さんの講演会。
 走り書きですけど、メモしたことを忘れないためにエントリー。




公共工事に対する疑問

・実家は建設業。交通網の不便なところへ道路を整備→最初は喜ばれる→数年すると、その道路を使って人口が流出→公共工事は建設業にとってありがたいものだが、これが本当に「公共」のための工事なのだろうか?という疑問。


アイディアキラー


・新しいことを始めるときに、必ず反対する人がいる→「アイディアキラー」
・前例がない、過去にも失敗している、難しい、大変だという意見で、アイディアを潰す人たちのこと。
・そういう人には「やってみたらええやん!」「Just Do It」の精神で当たっている。

グリーンバレーの視察

・嬉しい事に視察が増えたが、皆さんは結果・現象のみを見ているのではないか。重要なのはそれぞれのポイントで、GVのメンバーがどのようにその課題に向き合ってきたかというプロセスだと思う。
・活動をスタートさせた動機は、単純に「神山町を面白くしたかったから」。これが25年間続いている。

創造的過疎

人口減少に抗うのではなく、その事実を受け入れる→外部から若者やクリエイティブな人材を呼び入れ人口構成の健全化・働き方の多様化を促進する→移住した人の数ではなく質(どんな人が移住してきたか)を重視している

ワークインレジデンス

・空き家情報について、多くの団体では移住希望者の希望されている物件情報を聞いているが、GVではその人の夢や特技、職種などを聞いている
・地域の皆さんが必要としている職業の方をこちらが選んで引っ張ってくる
・そういう動きが、連鎖反応を起こし、サテライトオフィスとなった。最初から狙っていたわけではない。
・イノベーションは「お金」ではなく「場」が必要

地域づくりのポイント

・5人位のメンバーで、同じ成功体験をしていることが重要。聞いた話では本当の感動は伝わらない。
・自分の世代で結果ができることを望まない。自分の世代で結果を出そうとすると、プロジェクトの質は荒く、薄いものになる。
・多くの団体は「イベントを続ければその先に!?」と考えているが、まずは将来像を描いてから、考えることが重要。
・「地域にある資源を活用して」という話がよくあるが、資源より「どんな人が集まるか」が重要ではないか?
・「すきな町」から「すてきな町」に変えたい。そのためには「て」を加える。手を加えるとは、行動を起こすということ。皆さん一人ひとりが行動起こすことが重要。
・(質問の回答から)GVで移住をサポートした人は、町人口の2.5%程度。言い換えれば、2.5%入れば、町に新しい動きが生まれるということではないか?


感想です

・大南さんのお話しを聞くと、本当に共感できることが一杯ありました。将来像から、というお話しもバックキャスティングという考え方ですね。
・アイディアキラーなんか、本当によくわかりますね。
・「やってみたらええやん!」というのも、僕は「50%成功理論」って呼んでますが、やらないと成功確率0%ですが、行動を起こすだけでその成功確率は50%まで上昇しますよね。いつもそう思ってます。
・あと、楽しんでやっているなあ、ということもお話しを聞いて感じました。本当に羨ましい。成功している団体の多くは、最初から大きなことを目指しているのではなく、自分たちの楽しいことを続けてきて、結局大きくなってきたということがほとんどです。
・この気持ちを忘れてしまうと「町のために、俺たちはやっているんだ」という団体になってしまいます。そういう団体ほど行政に補助金を求めて、結局、行政依存の泥沼に入ってしまうんです。そんな団体をたくさん見てきました。
・だから安易に補助金を使うことを「そんなことはダメです」と僕は言っちゃうので、いろんな団体の皆さんからは嫌われるのかもしれません。でも、長い目で見たら絶対うまくいきません。これは確信しています。
・そういう意味では、大南さんのGVは「行政にはできない、自分たちでできることをやる」というスタンスがはっきりしていて、本当に素晴らしいなあ、と思いました。

自分のことになりますが、僕は仕事やプレイベートでも、ある程度やりがいもあって楽しんでやっていますが、なんだかこういう本当にバカになって打ち込めることに出会ってないような気がします。

MOVIE

大南さんの別の場所でのご講演を、YouTubeでも見ることができます。



今日のお店紹介

講演の中で大南さんが紹介してくれた、神山町で活躍するデザイナーさんのWEBショップ。
https://shizq.stores.jp/#!/


今日のアルコール

遊休化した梨畑に残った梨棚を活用して、やまぶどうを栽培。その葡萄で作った豊丘村産のワイン。
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飯田市のテッシンでも、飲むことができますよ。


豊丘村の福島(ふくじま)地区の棚田で作られたお酒。豊丘の獅子がデザインされています。棚田も住民の方が中心となり復活させたようです。凄い!
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