「考現学」?

この2〜3年、リノベーションによるまちづくりってちょっとしたブームになっています。ブームというよりは、だんだん確立されてきたということでしょうか。

「考現学」

その中で、下記の清水さんの本を読んでいたら『考現学』という言葉が出てきたんですね。


で、どうやらこれを始めた人は、「今 和次郎」という方らしい。




で、書評と言えばやっぱり松岡正剛さん。やっぱりありました。


863夜『考現学入門』今和次郎|松岡正剛の千夜千冊







今さんって、あの有名な柳田国男の弟子だったらしいんですけど、クビになっているようですね。

で、「考現学」って「考古学」の対義語のような位置付けで、「昔」じゃ無くて「今」の人間の風俗や生き方・習慣を、ただひたすら観察し記録することで読み解いていく学問なんですね。

『帝都物語』に今和次郎が出ています!?

で、実はあの嶋田久作主演で話題になった『帝都物語』に今和次郎が出ています。いとうせいこうさんが演じているのですが、ストリートに座って人物を観察している様子が出てきます。







今も続いているんじゃないかな?

松岡さんは、そのブログの中で
考現学は、いまも生きている。テレビのワイドショーやタレントのルポ番組など、すべて考現学といってよい。
それなのに、メディアと都市論と建築家たちは今和次郎をいまだに大事にしていない。
で述べているんですけど、確かにメディアには出ない考え方ですけど、実はいろんなところに、この考え方って続いているんじゃないかな〜と感じます。
僕が、この考現学を調べてすぐに思い浮かんだのは、下記の2つの本。

この2つとも企画や地域課題解決のために、民俗学的手法(エスノグラフィ)を取り入れているんですね。確かに企画も地域課題解決も「対象者の潜在的ニーズ(課題)」を掘り起こすことが共通しています。

World Cafe: 【読書メモ】「アイデアを形にして伝える技術」 原尻淳一著















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