「知行合一」という言葉を知っていても…

▼毎月1冊は本を読むことを目標にしている。以前は推理物が多かったが、ここ数年はビジネス書を読むことが多い。最近読んだものが「やり抜く力」についてのものだ。


▼「やり抜く力」は、年齢に関係なく伸ばせるものらしい。その方法は二つあり、一つは「厳しい目標を設定して、クリアする練習を習慣化する」などの「内側から伸ばす」方法。もう一つは自分が目標と思う友人や親、教師やコーチなど(メンターと呼ばれる)と関わり「外側から伸ばす」方法とのこと。



▼ただし、「知っている」ことと、「それができる」ことは別である。中国で生まれた「陽明学」という学問では「知行合一」という考え方がある。字の通り「知識と行動は一緒である」という意味だ。だが、なかなか「一緒である」とはいかない。「一緒にする」ことは難しい。



▼冒頭に戻るが「月に一冊本を読むこと」を目標としたのは、これまたビジネス書からの引用だが「プロ野球選手もビジネスマンも同じプロだが、プロ野球選手は練習:試合が8:2の割合だと言う。ビジネスマンは試合である『仕事』に対しての練習量が明らかに少ないのではないか?ビジネスマンにとっての読書とは、もっとも手軽な練習方法である。」という文章に出会ったからだ。


▼だが、頭では分かっているが、月1冊のペースを保つのが難しい。「知行合一」という言葉を知っていても、行動には結びつかないのである。そんなイライラを感じながら、この原稿を書いている。
(高森町公民館報608号三面鏡より)




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