20100322第22回飯伊地区地域づくり職場づくり研究交流集会

阿智村岡庭村長講演会メモ

●第29次地方制度調査会より
1)監査委員会のあり方
行政全般を監査すべき。議員が監査委員で良いのか?
2)議会改革について
地方によって二元代表制か議院内閣制などを選択できるのはどうか?

●定住自立圏について
総務省山崎課長・・・地方自治のスペシャリスト
「広域連合の欠点・・・事務手続きが複雑。一体で締結しているため。定住自立圏は1対1で締結するためスピード感あり。」
明治大学小田切教授・・・定住自立圏肯定派(日経ビジネス)VS金沢大学 たけだ教授は反対派
※政権交代後は定住自立圏の動きは不透明
※秋には飯田市で定住自立圏関連のフォーラム開催予定

●リニアとふるさと振興計画について
飯田市トップはリニアと振興計画を一緒に進めたい考えだが、分離して考えるべき。
リニアのような大規模なハード整備は、利権強者に利益が集中しやすい。
もっと言えばリニアができるまで、この地方はもたない。そのためにも分離して考えるべき。

●地方病院衰退のプロセス
機材等が不足しているため研修医が来ない

若い人材が集まらない

年月により医師数は減少
このため、施設整備と研修医充実は重要な課題

●中山間町村
既に高齢化問題は終焉している→高齢者の減少が始まっている。
まちむらは、これから高齢化問題が本格化する。
無投票で選挙が終わるほど、地方は疲弊しているのか・・・
「いかに集落を維持していくのか、いかに集落をたたんでいくのか」これは喫緊の課題。

●民主党について
民主党マニフェストは基礎自治体を重視。
だが、原口総務相と経団連が基礎自治体重視についてタッグを組む→疑問・・・
民主党は
1;自民党タイプ(小沢幹事長影響大)派
2;日本を福祉社会にする派・・・「憲法第25条を守る会」
3;小泉改革路線・構造改革派・・・事業仕分け、地方交付税にもメスなど

●「自治」について
自治を守ること≠地方行政を守る
自治を守ること=人々の暮らしを守る
今までの陳情型政治は自治とは言えない
首長の役割はマニフェストではなく、「自治を高める」こと。
住民が地域課題を「言える」「知る」「理解する」場の設定。
公論となる場所の設定・・・共に学習し討論が出来る場所
行政はそれらを「取り入れる窓口」「情報提供」が重要。
行政が解決するのではなく、住民が自ら解決していくシステムづくりが必要。
学習・討論を繰り返しながら具現化できる仕組づくり。
例;中学校の社会教育体育館→「社会教育研究集会」(課題を全村的課題として討論する場)
結論は首長・議会へ要望書として提出→尊重しなくてはならない。
地区懇談会は年2回(予算編成前と予算編成後)
予算案は議会より先に住民に説明する。

●議会について
議会のあり方を真剣に考えるべき→通年議会、政策立案能力など
陳情を受けるだけの議員は、必要なくなってくる


________________
『時代を拓く新しい学びの創造を協同の力で』中央大学名誉教授 島田修一

●マスコミの世論誘導効果の危険性
東京新聞コラム「狂った振り子」
3/22信毎記事「合併の検証」

●記事の裏側にある背景を知る「学び」の力
茨城県の朝市の記事→記事だけを見ると買い物にいけない高齢者のための購買を支援
しかし、その背景は・・・FOOD DESERT(食の砂漠化)
イオンが町の土地を法律ギリギリの面積まで借り上げ

そこで育成された野菜等を系列店へ→若い世代は郊外のジャスコ等へ流れる

地元商店街が衰退→高齢者が買える近場の店が無くなる

●学びとは?
×学んだ結果、身に付いたチカラ
○不断に学ぼうとする姿勢
⇒上記のような背景や事実を探求しようとする『現代的知性』が必要
⇒重要なのは独学ではなく「共に学ぶ」こと。

●質問について
最後に清水から南信州自治研究会、公共サービスについて、公平性などの観点から質問。
岡庭村長
「サービス提供より、まず住民は主体者であることが重要。」
「政治的判断は議会。最終判断は首長。」
「議会はポピュリズムの延長にあってはならない。」
「いずれにしてもこれらを共に学んでいくことが南信州自治研究会では必要なのでは」

島田教授
「南信州自治研究会が民主的な行政を目的としているならば、その上に文化論としての学びの設定が必要。」
「豊かな人間論がまず先にあるべき。」

※古い情報だなあ…ファイルを整理してたら出てきた。

0 件のコメント:

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

ZenBack