少しおもうところがあって、久しぶりに、再度このオズボーンの『行政革命』を、パラパラ読み直しています。少し古くて、今となっては死語となってしまった「NPM」を代表するような本です。
全てではありませんが、もちろん今でも通用することが書かれています。
全てではありませんが、もちろん今でも通用することが書かれています。
「人材育成」×「権限移譲」
久しぶりに読んでみて、おおざっぱに「理想の組織の在り方」を、こんな感じでマトリクスにまとめてみたのですが、どうでしょうか?
人材育成機会も多く、組織内でも権限移譲の仕組みが成立→活性化
- 右上:人材育成機会(大)×権限移譲(大)
人材育成機会は多いのに、組織内で権限移譲の仕組みがないために、人が組織から離れていってしまう
- 右下:人材育成機会(大)×権限移譲(小)
何も知らない人に、権限だけ与えられている→無法地帯!?
- 左上:人材育成機会(小)×権限移譲(大)
ただ歯車のように、「人に聞いて、人に言われていることをやっているだけ」
- 左下:人材育成機会(小)×権限移譲(小)
実は「参加によるまちづくり」にも通じるもの
僕は、行政評価をはじめ、人事評価であったり多くの行政内部の仕組み、そして何よりも「参加によるまちづくり」は、「人材育成」「権限移譲」に結びついていかないといけない、と感じています。
参加する時点で全てがお膳立てされていて、そこに乗っかるよりも、やっぱり苦しくとも自分たちで考えて自分たちで実行して形にすることのほうが、「主体性」が生まれます。
参加する時点で全てがお膳立てされていて、そこに乗っかるよりも、やっぱり苦しくとも自分たちで考えて自分たちで実行して形にすることのほうが、「主体性」が生まれます。
ただし、チームとして機能するように
一方で、これが個人主義に結びつかないように、チームとして活かされるように「気をつけて制度設計」する必要があると思っています。
上図のマトリクスを見てわかるように、この権限移譲&学習機会には、「個人」に作用するものと、「組織(チーム)」に作用するものがあります。
上図のマトリクスを見てわかるように、この権限移譲&学習機会には、「個人」に作用するものと、「組織(チーム)」に作用するものがあります。
僕が行政評価や、今でも予算編成に気をつけているのは、一貫して「人材育成」「権限移譲」、そして「チームで動く」組織を作るという点です。ここだけは明確にしています。
(ただし、そういう制度を打ち出しても、人がそのように動いてくれるかどうか?は別の問題ですが、これは時間がゆっくりでも「言い続けること」で「伝え続ける」しかないと思っています。)
その他の参考図書
北川さんのこれも、当時の三重県の改革を知るにはいい本ですね。
梅田さんにも高森町に来ていただきましたが、こちらは三重県の改革を職員目線で書いておられるかと思います。
職員の皆さんの「話し合う風土」を仕掛けたのが、元吉さんです。
北川正恭さんの言葉
行動なき知識は空虚
知識なき行動は暴挙
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