元マイクロソフトの伝説的なプログラマー
の方が、書いた仕事術の本、ということで、ちょっと興味があり、購入!
気になった部分を引用します。
日本の組織風土
一方アメリカでは「なるはやで」などという指示はありえません。どんな仕事にも必ず締め切りが設けられ、部下は締め切りを守るために全力で仕事を終わらせます。締め切りがあるから効率化を考え、その結果生産性が上がるのです。
日本の職場にはそうした緊張感が欠けています。「1週間でできたら1週間でやってほしい」などというあいまいな指示では部下のモチベーションも上がるわけがありません。
確かに、部下に指示を出すときに、明確に出している人をあまり見たことがありません。「いつまで出来る?」という会話さえも、確かにしていないような気がします。
「スラック」と「トンネリング」
みなさんがいつも「持っておけばよかった……」と後悔する余裕のことを、「スラック」といいます。スラックとはたるみ、ゆるみなどを意味する言葉で、転じて心理的な余裕のことを指します。
スラックを持てない人というのは、たとえば睡眠不足であったり、もっといえば徹夜をしている人だったり、それによって仕事に不安を抱えている人などです。
このような人たちは、もっと効率的な仕事の方法があったとしても、それに気づかずがむしゃらに仕事にまい進することになります。それが誤った方向であることにも気づかず、まるで暗闇のトンネルを行進するかのように。これを「トンネリング」といいます。
この本を読む上で、重要なワードです。
仕事を再定義する
締め切りの前に締め切りがあると考えなければならない。
自分の中で任務を再定義することが仕事においても重要
課題や問題を分割する、独立させて考える
ビル・ゲイツが「その問題とこの問題は独立している」とよく言っていたことを覚えています。
課題の分割は、複雑な問題を効率的に解決するうえで重要なこと
「意思決定」は認知資源を消費する
心理学では、決断や意思決定をする際に減少する気力のようなものを「認知資源」という名前で呼んでいます。この言葉を使うと、つまり世界の偉人は、認知資源を経営や政治のために温存しているということになります。服選びなどのつまらない決断で疲れるのを避けようというわけです有名なのは、ジョブズがいつも同じ服を着ているのは、仕事の中で経営者として重要な判断を行うときに、この認知資源を消費していない状態を作り出すため、らしいです。なるほど、なるほど。
時間を制することの恩恵
その恩恵とは、 ①リスクを測定できる ②目に見える形のもの(プロトタイプ)を素早く作ることができる ③誤差に対応できる の3つでした。
またそれは、アイデアをなるべく早く目に見える形にすると、フィードバックを早く得られるということです
マイクロソフトのベーパーウェア戦略
余談になりますが、マイクロソフトはベーパーウェアという戦略が得意です。まだ完成してもいないものを発表して、競合他社のやる気を削ぐという戦略です。
あることをきちんとこなせる人は100人に1人もいない
その「あること」とは、「常に締め切りを守ること」です。正確に言い換えれば、「常に締め切りを守れるような仕事の仕方をすること」。
人がある習慣を身に付けるには…
ちなみに、人がある習慣を身に付けるには、平均で同じ行動を66日続ける必要があることが、ロンドン大学のフィリパ・ラリー博士(※1)らの研究でわかっています。
習慣化させるってのは、最低でも2ヶ月はかかる、ってことですね。また、一度、失敗しても、あんまり気にせずに、とりあえず「続ける」ってことが、習慣化の成功の秘訣とのこと。
仕事で重要なのは…
結局、ビジネスをどうやって成功させようかとか、お金の面をどうするかとか、人をどうやって増やすかとかどうとかこうとか、そういう話は些末な枝葉にすぎなかった。 答えはどれでもなくて、大切なのは共通の目的を持った者同士が集まったかどうか、それだけだったんです。それによってチーム全員で走り続けることができるわけですから。結果が出ていたのは、いつもそういうときだけだった。 そのためには結局、人一人の人生にとって一番大切なのは、自分の好きなことをやるかどうか、やり続けることができるかどうかだ、というシンプルな答えにたどりついたのです。
自分が幸せになれる行動をしないと、人は幸せにはなれない。
すぐにでもやるべきこと
人生を変えるには覚悟が必要です。 あなたが今日から実践すべきこと、それは夜寝る前に、明日やることのタスクリストを作ることです。これをやらなければいけないのは「絶対」です。
確かに、これはすぐにでもできます。僕は全てGoogleカレンダーに入力し、下記アプリでTASKリスト化して使っています。おすすめです!
ロケットスタート仕事術と界王拳
で、筆者の仕事の方法で「ロケットスタート」という手法を提唱しています。ドラゴンボールに出てくる「界王拳」などを比喩にしていて、大変わかりやすかったです〜
ここから先は、ぜひご自身で読んでみて下さいね〜
そんなわけで、この本、僕には大変面白かったです。プログラマーの人の仕事って、時間軸をすごく大切にしているなあ、と。
当たり前のことなんだけど、再認識させられる本でした!
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