20130902 えがおつなげて 曽根原さん講演会へ


9/2は、町民のみなさんと一緒にNPO法人えがおつなげて代表の曽根原久司さんの講演会へ0。飯島中川定住促進協議会の皆さんが主催で、場所は飯島文化館。
実は、曽根原さん、当町の生まれでその後飯田市鼎から現在に。
今では、内閣府地域活性化伝道師として、全国を飛び回っています。
その時のメモをエントリー。

飯島中川の田舎は宝の山!〜農村起業のすすめ〜

飯島中川の農村の資源を都市のニーズと結べば、25億円産業が動き出す!

飯島中川定住促進協議会について

・行政、観光協会、企業など10の団体が集まり、定住促進について進めている。
・バスモニターの実施、イーラというイベント。
・都市部のみなさんとどのようにつながるか→どのような仕事の部分に仕組みを作ったらよいか?
・今年から3年間の動き。信州伊那里自給楽園というコンセプト。

プロフィール

・長野県高森町下市田生まれ→飯田市鼎で育つ
・千人塚スケート場が冬の遊び場
・現在、山梨県北杜市にて18年間活動を続けている。
・活動を通じて感じたこと→日本の田舎は宝の山
・その宝が埋もれてしまっている
・そのような宝をいろんな角度から見直す(都会の企業のみなさんの視点など)→生まれ変わらす
・日本全体の農村資源を都市のニーズと結べば10兆円産業が動き出す!と思うように。
・2年前には支持されていなかったが、この2年間で日本の価値観が変化→自民党国会議員の前で講演
・飯島中川はその10兆円のうち25億を生み出すことができると考えている
・雇用は250人は確実

フィールド

・須玉町増冨地区
・100km2で人口500人
・高齢化率62%
・耕作放棄率62%→2/3が荒れている
・販売店舗 ゼロ
・JA撤退
→限界集落

農地再生「開墾モリモリ!\(^o^)/」10年以上

・地域住民のみならず、外部の人の力を借りてやってきた→博報堂の社員、バスツアー
・開墾が都会の人間にウケる→ストレス解消&達成感!?

・東京の大学の卒業後、アルバイト→金融コンサルタント
・バブル崩壊
・来るべく日本の三重苦
1)バブル崩壊のお不良債権→短期課題
2)産業・雇用の空洞化…中期課題
3)総合的自給率の低さ…長期課題
→このままでは日本は成り立たない
講演会の参加者は、みんなこれをやらされます…

日本の農村資源に目を付ける

・日本の森林率は、先進国中第2位
・日本の耕作放棄面積のあ、40万ha
・日本の農業用水路の全延長距離は、地球10周分
八ヶ岳には別荘が1000件以上。北欧のホワイトウッドで作られている。これは日本のアカマツのこと。これって変じゃないか?

なぜ、北杜市?

・山梨の耕作放棄率は、日本第2位
・山梨の森林率は、日本5位
・山梨県ミネラルウォーターの全国シェアは約30%
・北杜市の日照時間は日本第1位
→普通は不名誉なデータだが、逆に見れば素晴らしい資源が沢山ある
・農地を購入し、開墾→水田、畑作、里山林業を始める
・八ヶ岳の別荘、薪ストーブはあるが使っていない→調達が大変→ビジネスチャンス→年間300トンを販売


地域との関係

・青年団、消防団、自治会、お神楽(伝統芸能)などに参加
・そのころ、都会から農村地域へ移住する動きがあり、自宅へ相談者が来訪するように
・そのメンバーを集めて、えがおつなげてを発足
・村の重鎮が「300人の集落が750人になった〜!」
・450人のうち半分は完全移住者、残りは二地域居住者。

過疎の村でも火種が起きると、人が動き出す

・同じニーズを持った人が集まってくる

都市部から来た若者が農村で活躍

・構造改革特区第1号認定をうけて、えがおつなげてを開始
・NPO法人の発足時、ある覚悟を。「いろんな人を巻き込もう!」
・開墾ボランティア 約500人/年の農村ボランティアの開墾によって、約3haの農地が復活
・外国人も来るように
・都市部にはこのようなことをやりたいというニーズが沢山ある

次のステップ→仕事を作る

・農村と企業との連携で、交流型の六次産業を創出する
・今度は都会の企業をターゲットに(販路、マーケット、スキル)
・現在、13社の企業が北杜市に

1)「空と土をつなぐプロジェクト」三菱地所
・25年放棄されていた棚田を復活→酒米「純米酒丸の内」4700本完売
・ツーリズムと絡めて
・間伐材 ひのきの活用
・「山梨県産材の活用になった関する四者協定」→三菱地所の2×4の県産材に間伐材を
・空土ファーム→農業体験ツーリズム
・CSV=事業もプラス+地域活性化にもプラス
2)博報堂との連携協定「はくほうファーム」
・開墾体験がスタート、社員による田植え・草とり
・出来たお米は博報堂の写真食堂で
・博報堂ファーム収穫祭
・人材育成に農業を農業体験は5感フルに、体を動かし湧く想像力
・頭でっかちになっているという社長の問題意識
→都市部の企業には、このようなニーズが存在している
・農業農村の多面的機能
3)もやしもん稲刈りツアー 雑誌の中で、酒米ツアーを募集
・もやしもん 講談社イブニング×えがおつなげて
・40人定員のところに、1000人が募集
・純米酒もやしもん完成
4)MFJファーム・日清オイリオグループ→人材育成プログラム
・取引先の社長→耕作放棄地でお客と一緒に農作物を耕作
5)某大手生薬企業の実験農場
・現在の原材料は中国より→年10%上昇
・国内で調達できないか→実験農場の取り組み
6)WBSファーム 早稲田大学ビジネススクールファーム
・なぜMBAをとる大学で、非効率な農業を体験するのか?
・ビジネスの基本は無から有を生み出すこと→耕作放棄地から産業を生み出す経験
7)金精軒(信玄餅)
・自社生産の枝豆ずんだ餅
8)清月(信玄餅)清月農場

今、こういう時代、こういう価値観になっている


企業ファームみちのく 企業×JA×NPO

地域再生可能エネルギーの導入
小水力発電導入の課題→

木質バイオマスガス化ボイラー工事

地域の中で小さな仕事を沢山つくること

内閣府2005都市住民の農産漁村志向
二地域居住の将来予想 国交省 2030年で

必要なこと

・農村と都市をつなぎ(農業の川上、川下をつなぐ)、事業の企画運営ができる農村起業家の育成
・六次産業のほとんどが加工品→そうではなく、最初から消費者とつなぐという戦略をとる
・農村資源×都市ニーズ=都市と農村をつなぐビジネスモデル
・こういうニーズをいろんなバリエーションでつなげて事業をつくる

農業起業家のサポート、今では200人
ファーマーズマーケット

来年1月には高森に!

曽根原さんは本当に気さくな方で、講演会が始まる直前まで僕たちのような来場者一人一人に声をかけ、名刺交換などをしていました。
来年の1月には高森町に来町され、御講演頂く予定です。


◆今日のBOOK◆

曽根原さんの著書ですね~


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