20160722地域活性化講演会「WAKUWAKUやまのうち」について学ぶ!

「わくわくしなきゃ地方創生じゃない!」

先日は地元の八十二銀行さん主催の講演会に。
山ノ内町に出来た(株)WAKUWAKUやまのうちについての講演会。
講師は、八十二銀行融資部で、この会社の監査役を務めてらっしゃる中尾大介さん。
気になった点などのメモを公開。 
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人口減少→経済縮小→地域衰退の流れの中で 

・それぞれで課題を抱えている地域の個を面で考える。
 ・山ノ内町は志賀高原を抱える国内有数のリゾートだが…観光地利用者数やスキー場利用者は減少傾向に。昔のような大型バスが乗りつけていく「団体客」中心の観光から、個人で旅行を楽しむスタイルの変化に。
 ・スノーモンキー効果はあるが、実は滞在時間にはつながっていない→経済効果は薄い…
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インバウンドにおけるゴールデンルート 

・最近は第2ゴールデンルートと呼ばれる流れも生まれているが…これをどう長野県に位置付けていくか。
・国内には2000万人の外国人が旅行にくるが、実は日本人旅行者の約3%程度にすぎない→どうひきつけるか。

 地域課題は共通している

・担い手不足(若年人口の流出・減少)
・稼ぐ仕組みづくり(持続可能性の欠如)
・地域特有のしがらみ
・危機意識の希薄化、共有ができていないなど… 
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課題解決の方法 

・インバウンド対策をきっかけに、日本人旅行の活性化を狙う

WAKUWAKUやまのうち 

・当初は合同会社、7人が出資。
・REVICへの相談。ファンドの創設。これらで資金の課題を解決。
・空き店舗への新規事業者マッチング
・若者がいないのではなく、情報がないだけ。実は素晴らしい人材が隠れている。それらの人々に会いに行く。 
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合同会社から株式会社へ 

・出資した人さえも役員にせず、顧問に。
若い人たちの活躍を後ろから支える存在に。 

ALL信州観光ファンド 

・ファンドは補助金ではない。また融資でもないため、数年間は元金償還無し(利息は発生する)。
・最終的にはリファイナンスも視野に入れて、自分たちの責任で財源を確保できるように。
・もちろん、詳細な事業計画の提出が必要。 若い人たちの企画
・まずは経験させてみた。星空ナイトツアーやストリートを灯ろうで飾るなど。
・やってみてわかることは、「やりたい!」だけじゃダメ、ということ。
・失敗して、経験して、イベントや企画を実行することのむずかしさがわかる。 

情報発信 

・若いクリエイターたちが、紙媒体ではなくYouTubeなどの動画配信を行っている。
・Google社員がいっていたが、「現在は携帯電話所持者の5割以上がスマホを所持。スマホに情報をリーチしていなければ、本当の情報発信ではない」 
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地域活性化の課題と懸念 

・やりたい人が見つかっていないのに、本気・覚悟がない人が成り行きでやってしまうと、実は地域の持続可能性が著しく低下するように感じている
・何か言われはじめたら、実は実行できているということ。だからこそ、100%合意などを求めていたら、それは全く今までと変わっていないことをやっているということ
・とことん持続可能性を追求する。常にこれを忘れない。何かやりたい!という話になったときに「誰が、どうやるのか?」「本気があるのか?」「覚悟はあるのか?」「どう稼ぐのか?」「どう続けていくのか?」ということを、まずは真剣に考えるべき


感想 

・講師の中尾さん。ひょうひょうと明るい雰囲気でお話しされるのですが、聞けば聞くほど、取り組みの裏側はとても緻密。
・こういう「目指す方向」があるから、若い人たちにも企画させ、実行させることができる。だからこそ、それが戦略になる。
・よく「とりあえず、まず行動してから、間違ったら直せばいい」というけど、その裏側に「目指す方向」がないと、そのスピード感ってやっぱり間違っている。
・緻密な考えや戦略があるからこそ、間違ったことがわかるし、間違ったときに修正する方向や手法がわかる。
・結局これがなければ、直す方法も間違っている可能性が高い。 



今回の聴講者は役場職員や商工会役員の方々が多かったですけど、いろんな活動をやっていて、多くの課題を抱えている人が聞くと、いろんなヒントをもらえそうな気がする講演会でした!

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