去る7月11日に、高森町公民館の主催で定住自立圏構想
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/teizyu/index.html
に関する勉強会が開催され、僕も「一住民」という立場で勉強会に参加した。飯田市の担当課長より現状、構想の詳細な説明、そして今後の動きが詳細に説明された。
話は前後するが、7月6日に喬木村の議会で協定案が議決され、飯田下伊那地方と呼ばれる飯田を中心とした14市町村全ての準備が整い、14日にはこの市町村で協定が締結された。協定の締結は全国初である。
目的は名前のとおり定住、都心部への人材流出を食い止めるのが最大の目的である。現在飯田下伊那地方は、1年間に約1,000人減少している。人口が17万人のこの地域でこの数字は大きい。極端に言うと、13年間で人口13,000人であるわが町
がなくなるという例えもできる訳だ。
主な内容は、医療、福祉、産業、交通・情報インフラ、人材育成などであり、具体的な共生ビジョンは10月までには完成する予定である。今後は各周辺町村と中心市が各自の実情に併せて詳細を決定していく。
広域連合等との違いは、端的に表すと次のとおりである。
■定住自立圏・・・課題毎、そして町村毎に協定を結び定住促進、人口減少などの課題を解決していく。
■南信州広域連合・・・飯田下伊那地域の共通課題を一緒に解決していく。業務の効率化などが大。
■北部総合事務組合・・・飯田下伊那地方の中の北部の地域で抱える課題を解決していく。喫緊の課題は火葬場設置。
参加された住民の方々からは、「中心市機能ばかりが充実し周辺町村は弱体化するのでは?」「人口減少や少子高齢化自体の原因究明、反省がなされていない」「情報提供不足だ」などの厳しい意見が出された。全てのことに関して情報提供の不足が一番だと思う。今後どのように情報提供を行い、そして住民のみなさんに理解してもらい、そして人ごとではなく自分のこととして捉えてもらうのかは、大きな課題だと考えている。
人口減少、少子高齢化は事実。それに歯止めをかける手段が定住自立圏。今回の話で、ハードのみならず、まずソフト面の改革、整備など(行政はもちろん、住民の意識などの変化)を行わなければ機能しないと感じている。リニア等のインフラ整備は人口、歴史文化、風土などの流入もあるが流出も大きい(実際学習会の中ではストロー現象についての説明もあった)。その中で南信州として何が「大切」で「大切にする」とはどういうことなのか?新たに取り入れ活用していくモノ&コト、そして堅持&固持しなくてはならないモノ&コト、このあたりを南信州の共通ビジョンとして持つ必要があるなあ、と痛切に感じた学習会だった。
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