22日、南信州自治研究会の総会があった。毎回、講演を行うが、今回は南信州観光公社の高橋専務による講演会。もともと旅行会社の社員だった高橋専務が飯田市とのつながりから「体験」に特化したメニューを実施している南信州観光公社の立ち 上げにたずさわるまでの苦労話とその活動は大変興味深く、そして改めて南信州の資源の素晴らしさを再確認した。
・立ち上げ当初から5期目で赤字から黒字へ転換
・出資は飯田下伊那の市町村や民間から受けたが、それ以降は自治体からの補助金はない。このようなタイプは日本ではここだけ。
・ 視察は年間1,000人ほど。ライバルが増えるが業界自体は拡大し安定へつながる。
・受け入れ人数は、一般・学生あわせて年間6,000人。
・滞在時間の長さと収入は正比例の関係。
・農家民泊は1日のみ。もう1泊は地元のホテル・民宿を使ってもらうことが条件。
・農家民泊に関しては、春先は平成24年まで予約で一杯。
・あくまでも「ホンモノ」にこだわった体験→これが他との差→付加価値
また、今回は第1期の総括ということもあり、4つのグループで研究していた成果をプレゼン発表した。第1班は商工業分野。視察等に同行し、南信 州の実態をまとめた。第2班は農林業分野。根羽村の杉、松川町の液肥などを実際訪問し、最終的には南信州ブランドの確立についての提言を行った。僕が所属 する3班は、実際にNPO法人山法師の拠点での体験や、県のNPO法人に対するアンケートからの分析を行う予定だったが、未了だったため状況報告を行っ た。第4班は観光分野。実際に南信州の観光地を回り、そしてパンフレットの活用方法に疑問を投げかけた。
実は第2期が4月から始まるが、その会長として僕が任命された。前任者は人望も厚く仕事も出来る人だった。その埋め合わせが決してできるとは思 わない。が、大変悩んだが、これもいいチャンスと思って受けることにした。
第1期の報告でも分るとおり、僕たちは意外にも自分たちが住む南信州を知らない。次期はこの南信州自治研究会を通じて、僕はもちろんのこと、会 員が三現主義(現場に行き、現物を見て、現実を知る)を実践していけたらいいなあと、そしてその手助けができればいいなあと思う。そこから始めて、企画立 案や行動を起こすことが出来る。今回の研究会では、改めて自分の無知とそしてこれからの公務員としての方向が見えたような気がする。
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