5月13日は地方自治経営学会、14日はJMACの行政改革セミナーと東京に滞在。そして15日、16日はリーダー養成塾の情報交換会IN富山へ向かうため、東京からそのまま富山へ。この情報交換会はH21リーダー養成塾の同じゼミだった山下女史が企画。彼女は富山のグランドプラザの中心人物で、独特の価値観と素晴らしい行動力には本当に尊敬している。
新幹線と特急を乗り継ぎ富山駅へ。山下女史と大森彌東京大学名誉教授と出会う。もちろん、事務局のたけちゃんやH21の同期も一緒。
その後富山市の京田次長に富山市内を案内してもらう。
「団子と串」の重要な串のひとつである富山市内を走るライトレール
富山でも有名な酒造「満寿泉」さんが経営する完全予約制レストラン。山下女史の手配で入ることができた。そして大森教授のはからいで、みんなで美味しい日本酒を飲みながら休憩。
岩瀬の大町どおり。電線も地中化され完全に昔の街並みが再現。もともとは加賀のお殿様が2,000名もの家臣を連れて参勤交代で江戸へいくために整備された道路。幅は4間(7.2m)もある!
北前船回船問屋 森家へ。平成6年に国指定重要文化財に。
森家内にあるうぐいす張りの床。
実はこの公園に大きな展望台が二箇所あって、それが糸電話でつながっている。僕が山下女史に愛の告白をしています。
1台20万円の自転車。ステーションは富山市に150箇所。高低差が少ない富山市内では本当に有効な手段です。
また後輪の上部はなんと広告が入っており、本事業の収入源のひとつになっています。使用するにはポートラムの乗車に使うIDを使うことができます。
富山市のキーマンとも言える京田さんとの出会いは、僕に取って本当に衝撃だった。大森先生も「僕はあなたの本を書くよ!」と言うくらいベタぼれ。
京田さんと出会い、はっきりしたこと。昨年から今年に掛けて、幸いにも僕は素晴らしい首長さんや行政職員、そして地域で「キーマン」と呼ばれる人たちに多く会うことができた。その人達には大きく3つの共通点がある。
1)地域の歴史や事業の成り立ちやきっかけを、自分の所属する分野関係なく、知っていること
京田さんに質問すると普通に答えが帰ってくるが、実際自分がその立場でどれだけマトモに答えられるだろうか…と考えると不安。そういう意味では常に「全体」という視野で物事を見ているのかもしれません。過去の歴史から今、そして課題というように時系列で物事を捉えている。2)常に中長期視点で物事を考えている
1)にも共通するかも。企画や起業の考え方が目の前の対処療法的ではなく、本質から考えている、と感じます。「この事業をやると数年後には富山市が(富山市民が)こういう状態になっている(ことを望んでいる)」という視点。3)なにより仲間や部下を信じている
これは京田さん自身にも確認しました。「僕は基本的に山下女史に任せているよ〜」。こういう上司は、いそうでいない。地方分権というけれど、組織内でも一緒。「権限委譲 Devolution」ができるかどうか、これは基本「性善説」でないと…普通はある程度役職が高くなると「全て部下に任せるけど責任も部下に」「自分が責められるのが怖くて全て部下の仕事を管理」の2つに分かれる。これは「無責任」と「性悪説」から成り立っている行動。少なくとも僕の周辺に京田さんのような上司はいない。
このような人の周りには自然に人が集まってくる。実際、上のグランドプラザの写真を見れば京田さんを見かけて寄ってくる人たちがいる。
また、このような上司の下では、部下が育つと思う。山下女史は、その行動力や人柄も十分素晴らしいが、京田さんと出会ったことが本当に大きいと(偉そうですが)思う。
富山には「素晴らしい山、水、空気」、そして「昔と今が混在した街並み」、そして何よりも「暖かく大きなヒト」たちがたくさんいた。この3つが融合して富山という都市がある、そんなことを感じた2日間だった。
ちなみに富山グランドプラザがある住所で「総曲輪」と各住所があります…読めます?
答え;そうがわ
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